ペットケアサロン BECK

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スタッフのゆる~いブログ

最近モヤった話…

2022.2.5
最近モヤった話…

こんにちは。オーナー兼スタイリストのMomoseです。

最近というか、前々からちょくちょくあったことが今回あって「あ…またか…」ってなった話なんですが聞いて頂けます…?

ここでやめとく方はページをそっと閉じてくださいね…。


私は、どのサービスのご新規様であっても情報として聞く必要がないと思う限りは以前利用していたお店についてのことは聞かないんです。一番は誰かを攻撃したくないというところがある。(※が今回話す内容はこれに当てはまらないのでご了承頂きたい。)

「ここではこうされた」という不満や愚痴を言いたくなる気持ちも消費者目線で言ったらわかるし、共感してほしい気持ちもわかる。例えば「この子爪切りが苦手でトリマーさんを噛んでしまったらしい」と言われたとする。

勿論、それを伝えた前任者の伝え方でも、捉え方というのは変わると思う。当然だと思う。それを前提で話します。

この例で言えば、文面通りの文言であれば「この子は爪切りが苦手」「トリマーさんを噛んでしまった」ということが読み取れる。それによって飼い主さんは悲しい気持ちや、嫌な気持ちになるかもしれない。「トリマーさんを噛んでしまった」という事実から自責の念を持つ方もいるだろう。しかし、その事実にも理由があるはずだ。

「何故、噛んでしまったのか?」→「爪切りが苦手だから」というのは情報としては曖昧で、安直すぎる答えではないだろうか?「噛んだ」理由の説明にはならないし、根本的解決になっていない。

近年では口輪やエリザベスカラーを作業中に付けるのを嫌がる飼い主さんやプロはいる。別にそこに関しては各々のポリシーなどがあるのだと思うので否定も肯定もしない。使用する人を悪だとも私は思わない。噛まれないように、安全に作業をするためにも使われているアイテムだからだ。もしこれらを用いて作業していたのであれば「噛んだ」という事実はなかったかもしれない。そうなっていれば「トリマーを噛んでしまった」ということを伝えずに済むし、「この子は爪切りが苦手なようですね」くらいで終わっていたかもしれない。

「防ぐことのできたものを防げなかった」という一言に尽きると思う。リスクマネジメントができていなかったのだ。

だが仮に「噛んだ」という事実はなくなったとしても、「噛もうとした」可能性はある。「噛もうとしたけど噛まれなかったからまあいいか」と伝えないプロもいるのではないだろうか。

「爪切りが苦手」と一言言っても、理由は様々だろう。爪切りという行為が苦手、手を持たれるのが苦手、手の持ち方や足の上げ方でも差があるだろうし、人が苦手、爪切りの道具が近づいてくることに対しての恐怖心だって個体によってはあるだろう。「爪切りが苦手」とは言っても、それはその個体が経験した履歴に基づくものなのだ。

理由は様々だし、それが明確になっていない以上、聞いても意味がない。当てにならない。

仮にそこが明確になっていたとしても、聞くときは参考程度にしか聞かない。


それを踏まえて、私がモヤモヤする話を書いていきたい。

よくある例を挙げよう。

当店はホテル新規の場合は事前に複数回のご来店を推奨している。それは当店やスタッフに慣れさせるであったり、ご飯を飼い主様以外から与えられても食べるのか確認したり、その子の性格などを把握するためだったりが主な理由だ。

それをすることによって、その子のストレスを減らしたり、ストレスになることをこちらが提示することも避けれるし、口頭で伝えられたことより実際に見て確かめられるので信憑性がある情報を得られる。

勿論、強制ではないので強くはいえないが、推奨している理由を丁寧に伝える。

そうするとそのうちの何人かは「前利用していたホテルではいい子でした」とか「うちの子人が好きなんで心配ないですよ」とかいう方がいる。

ハッキリ言うが、何の説得力もない。当店は初めて。他でどうだったとかは何の当てにもならない。

だって今まで行っていたところと環境がまず変わってしまうのだから。

 

ここで一度想像して見てほしい。

あなたは小学1年生。親御さんに「明日からは別の学校に通うよ」と転校を告げられ、次の日別の学校に通ったとしよう。前日までのように学校で振る舞えるだろうか?大多数がNOと答えるだろう。同じ学校」であっても環境は異なる

もっと日常的な例を作ってみよう。

行き慣れたヘアサロンがある。いつも同じスタイリストが担当してくれるから慣れている。しかし、そのスタイリストが退職してしまったので別のスタイリストに変わった。スタイリストが変わると言う環境変化だ。それによって「この人はどんな人なんだろう」「どうやって髪を触るんだろう」「何を話せばいいんだろう」「どんな仕上がりになるんだろう」など書き出したらキリがないが、「いつもと違う」という変化によってドキドキしたりするだろう。仮にそれで好奇心など良い方向に転べばいいが、逆の場合とてつもなくストレスであると思う。心拍も乱れるだろう。今まで担当してくれていたスタイリストと同じようにサロンでの時間を過ごせるだろうか?これもやはりNOが大多数だと思う。

では、今まで担当していたスタイリストが別の場所で働き始めた(もしくは独立した)ので、その人に髪を切ってもらいに新しい場所へ行ったとする。この場合、スタイリスト以外の環境が変わる。使っている薬剤やシャンプーで仕上がりは多少異なるだろうが誤差の範囲で収まるだろうし、普段通りの人、普段通りの会話になることで比較的落ち着けるだろう。しかし「初めての道を通るかもしれない」「お手洗いどこだろう」などやはり環境が変わったため普段通りとは少し違うと思う。

環境の変化によって行動はいくらでも変わるのだ。

ガラガラの電車に友達と二人きり。最初は人目も気にせず大声で話していたが、人が徐々に増えるにつれて声も小さくなり、満員状態になる頃には微かな小声になるだろう。人が増えるという環境変化で、声が小さくなるという行動変化が生まれる。

なので「どこでどうだった」とか話されても何の参考にもならないのだ。そのように言われて、いつも疑いを持ち、自分がこの場で見たもの、感じたものが全てなのだ。


環境の変化でいくらでも変わる。それによって行動も変わる。

今まで行ってたサロンが「車で10分」、今回行くサロンが「車で20分」。この「10分」の差をストレスに感じる人だって少なからずいる。

今まで行ってたホテルでは問題なかったかもしれない。だが初めての場所では、ご飯を食べなかったり、ストレスでウンチがゆるくなったり、吠えたりetc…する可能性はいくらでもある。お散歩コースだって変わるのだから中には歩けなくなる子だっている。

他所は他所。うちはうちなのだ。

だからこそ当店はこのシステムを推奨しているし、それによってあらゆるリスクを減らすことができる。

リスクマネジメントの一環なのだ。

あなたの大切な家族が利用するのだから。少しだけでもいい。その子の目線になって物事を考えてあげてほしい。

それが「動物福祉」という考え方の入り口にもなるだろう。

そういう飼い主さんが増えるといい。

そんなことを思うのです。

一見、めんどくさいお店だなと思う方もいらっしゃるかとは思うのですが、我々は責任のある仕事をしています。

大切なご家族の命と触れています。

当店なりに考えてやっていることなので意味はあります。

無下にしないでくださいね。

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。