ドッグサロン BECK

予約制0263-87-0655
ドッグサロン・ベック OPEN 9:00-18:00 不定休
〒390-0861 長野県松本市蟻ケ崎5丁目2-3 1F

BECKからのお知らせ

サマーカット

2019.6.28
サマーカット

4月~10月の暖かい季節になると、暑そうだからワンちゃんの毛を短くして涼しくしたいと思っている方も多いと思います。やはりそのような注文が多いとも日頃感じます。

インターネットで「サマーカット」について検索してみると「サマーカットをすると毛が生えてこなくなる!」、「サマーカットはNG!!」、「涼しいはずが逆効果!」というような見出しの記事が沢山見受けられます。

「ホントに生えてこなくなるの?知り合いのダックスは冬には戻っているよ?」という方もいらっしゃると思います。元に戻るワンちゃんもいますが、元通りの毛質には戻らないケースも多々あります。このような症状は「アロペシアX」と呼ばれる未だ解明されていない病にないます。大事なことなので復唱しますが「病気」です。

そこで今回はサマーカットによる毛質の変化や理由について記事にまとめてみようかと思います。

 

サマーカットは一般的には5㎜以下のバリカンで体を短く刈り込むスタイルで、毛の長さのイメージとしては地肌が透けて見える短さを想像して頂ければと思います。

元通りの毛に戻らない可能性が高い犬種は、毛の長さが一定以上伸びないワンちゃん(チワワ、ダックス、ポメラニアン、柴犬、シェルティなど)になります。カットすると毛質に変化が出やすく、均一に伸びずに毛が薄い所や毛色が濃い所などまだらになる事が多いです。

 

★サマーカットで毛質が変わる理由

サマーカットで毛を短く刈り込むと毛質が変わる事があるのは確かですが、毛質が変わる原因は明らかになっていません。毛の伸び方もダブルコートのワンちゃんの場合は、上毛が先に伸びてきて下毛は換毛期で入れ替わるので、サマーカット後に伸ばそうとすると、どうしても不自然な形になるので気になるのかもしれません。明らかな原因は分かっていませんが、毛質が変わる理由として「元々の遺伝的要因」、「バリカンによるダメージ」、「紫外線によるホルモンバランスの異常」、「紫外線による皮膚炎」、「毛の生え替わりの周期との関係」などが考えられます。

夏にサマーカットをして、日中もよく外で遊ばせてあげるワンちゃんほど、毛質が変わり伸びてこない事が多いとは感じます。ホルモンバランスの異常、または紫外線の影響が可能性としては有力だと思っています。

ワンちゃんの皮膚は大変薄く、人間の1/5程度しかなく、人間の赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の1/21/3とされています。つまり赤ちゃんよりも薄い皮膚なんです。何となく犬の皮膚は丈夫なのかな?と勘違いされがちですが、それは豊富な被毛でガードしているためであって、これを短く刈ってしまうという事は服を着ずに全裸で無防備な状態と言えるでしょう。

 

★夏の紫外線に注意する

元の毛質に戻らない可能性が高いワンちゃんとして具体的な犬種をあげましたが、すべて換毛期があって夏毛と冬毛に毛が生え変わる犬種です。

汚れや水を弾じく「上毛:オーバーコート」と、体温を保つ為の「下毛:アンダーコート」で身体を守っています。これらの毛が生え変わるのは、気温や日照時間などが影響するとされますが、どちらかといえば、気温による影響が大きいです。通常はこの2重の毛で夏の紫外線やアスファルトの反射熱から体をガードしているのですが、これがなくなるという事は真夏の紫外線が直接肌にダメージを与えることになります。

 

★対策方法

サマーカットをした場合は、紫外線の影響を減らすために「日中は外に出さない」か「服を着せる」ことで一応対策は出来ます。ただ、毛が生えてこなくなる原因は紫外線だけではないので、紫外線の対策したからといって短くした被毛がどうなるのかは分かりません。そもそものサマーカットの意味がなくなってしまいますが、ワンちゃんにとっては夏に短くしたら涼しくなるというわけではないので、正直紫外線のダメージを考えるとリスクしかありません。夏の過ごしやすさを考えるならお腹周りを短くしてあげれば十分ですね。

 

★ポメを柴犬カットにしたい時はどうすれば?

こちらの質問多く頂きます。ポメの柴犬カットは悔しいですが可愛いですよね。うん。可愛いんだ。だがしかし…。

柴犬カットにしたいけど、毛質が変わって生えてこなくなるのも怖いという時は、最初のオーダーはハサミ仕上げで毛先を揃えてもらう程度に注文して、様子を見ながらイメージするスタイルに変えていくと良いと思います。いきなり3㎜、5㎜のような地肌が見えるほどバリカンで刈り込んでしまうのは怖いです。生えてこなくなるケースだけでなく、脱毛してしまう子もいます。柴犬カットといっても長さのイメージはトリマーで違うので「バリカンではなくハサミでこのぐらいの長さでお願いします」とちゃんと伝えるのがベストでしょう。(イメージ写真などがあればなお良し)

ハサミなら短く刈り込もうとしても約1㎝は残ります。正直1cmでもかなり短いので、やはり最初は全体の毛先を揃える程度にした方が良いです。

毛が生えなくなるのは「紫外線の影響、体温調整の変化」によるホルモンバランスが崩れるためと考えると、短くしすぎない事が大事ですね。サマーカットと伝えると、トリマー側はすごく短くしたいのかな?と考えるので、あまり短くしたくない場合はサマーカットという言葉は使わない方が良いと思います。

因みに当店では上記のリスクも踏まえた上でお考え頂きオーダーを承っております。必要とあらばカウンセリングをしっかりとした上で何パターンか提案もさせて頂いておりますが、上記に該当する犬種ほどサマーカット、というよりカットコース自体オススメしません。

鋏で仕上げれば絶対に大丈夫かと言われれれば、「絶対とはいえないので止めましょう」となりますが、出来るだけ長く残すほど毛が生えてこないリスクは減らせると思います。

今回の記事を一言にまとめて言うと、「サマーカットはオススメしません」という事ですね(笑)