フードに関して
今回はドッグフードを購入される時のポイントを少し書こうかと思います。
ここで勘違いをして頂かないように最初に書かせて頂きますが、決して当店でオススメするフードをご購入して頂きたい訳でも、押し売りするわけでもありません。(ご購入して頂ければ勿論勉強している身としては嬉しいですが…)ワンちゃんと生活をしていく上でフードを買うのも、与えるのも飼い主様。ワンちゃんのみならず人もそうですが、生きていく上で欠かせないものは「食」です。体を構成するものは食事からの補給で作られます。「食は命」とは正にこのこと。ドッグフードはワンちゃんが毎日食べるものであり、健康な食生活を送るための基本となるものです。ドッグフードはワンちゃんが毎日食べるものであり、健康な食生活を送るための基本となるものです。ですのでフードを選ぶ上での一つの判断材料になればないいなと思い、書かせて頂きます。
今回とあるトリマーさんが飼い主様向けの意識調査を行ったところ、あまり気にされていなかった「酸化」について焦点を当ててブログを書かせて頂きます。
一般的に食料品は一度に購入する量が多いほどお得なことが多いのです。勿論これはドッグフードの場合も同様に大きなサイズを買った方が安くなります。値段を考えると少量パックはどうしても割高になるため、少し大きいサイズを購入される方も多いかと思いますが、それは危険です!理由は順を追って説明致しますが、結論から先に言いますと、すぐに食べきれる量を定期的にご購入して頂くのがベストです。(長くても2~3週間以内に食べきれる量)
まず問題となるのは開封後の保存方法です。開封すると空気に触れることで酸化します。ドッグフードは元々が保存食として販売されているため、必ずと言っていいほど酸化防止剤や保存料が含まれていますが、一度開封してしまうとどうしても酸化は始まってしまいます。
「酸化」とは?「酸化」すると何故危険なのか?
酸化が始まると、(単純に言ってしまうと)「劣化」していきます。開封後、徐々に色や味が変わってくるのも酸化が主な原因です。開封後の注意書きとしてよく見る「高温多湿を避け、冷暗所で保管し、なるべく早く(召し上がってください)使い切って下さい」と書かれているのはこの為です。開封しなくても、製造時に容器内に微量に存在する酸素によっても起こります。この為、食品には様々な酸化防止剤が用いられます。またパッケージも空気を通さないように工夫され、場合によっては脱酸素剤を入れたりもします。ドッグフードの殆どは空気を通さないパッケージを使用し窒素充填という行程が施されております。
摂取した食物が体内でエネルギーに変わるのも酸化反応です。この酸化反応のために必要な酸素を(吸い込み)体内に取り込み、生成物である二酸化炭素を(吐き出す)放出しています。しかし酸化してしまったフードを摂取してしまうと、体内で行われる酸化反応が減少し、体内で燃やすカロリー、栄養素が少なくなってしまうのです。酸化したフードに下痢や嘔吐、発疹を引き起こす可能性もあります。アレルギーを引き起こす原因となり、最悪アトピー症状まで発症することもあります。
フードには必須脂肪酸と言われている油が含まれています。こちらはワンちゃんの体内で生成することができず、食事から必ず摂取する必要がある油成分です。また、(あまりこのような書き方はしたくないのですが…)安いフードには質の悪い材料を使っていることが多く、そのままではワンちゃんの食いつきがよくなく、ワンちゃんが好むような動物性油で表面をコーティングしているものもあります。(少し前に週刊新潮さんでドッグフードに関する記事が書かれ少々炎上しておりました。気になった方は知れべてみてください。)
これらの油成分は酸化しやすく、酸化することで過酸化脂質という体にとって悪影響となり得る成分に変わります。過酸化脂質を多く取り過ぎると動脈硬化やアレルギーの原因となると言われおり、色々な病気を引き起こします。
また、酸化しやすい、しにくいはフードに含まれている酸化防止剤の種類によっても大きく違い、天然由来のものか、人工合成されたものかで大きく2つに分類されます。
天然由来の酸化防止剤(体に優しい成分であるが、酸化防止剤として効果は低い。)
人工合成の酸化防止剤(発がん性があるなど、大量に摂取すると体に悪い成分であるが、酸化防止剤としては効果が高い。)
人工合成された酸化防止剤は取り過ぎると体に害があるものが多く、法規制により量が制限されています。(一部、法規制のないものも稀にあります。)
ドッグフード選びで注意する点として挙げるならば、
(原材料の質等を気にされる方は大変多いので今回は敢えて書きませんが…)
酸化防止剤は天然由来のものを選ぶ
保存方法に気を付ける
なるべく早めに食べきる(←一旦開封すると酸化が始まる為、特にポイントです!)